『
NARUTO―ナルト― 52 (ジャンプコミックス)』
価格: 420円
集英社
発売日:2010/08/04
ナルトvsサスケ 最終戦への序章ここまできてもNARUTOの2部がどういう話なのか理解してない人が多いというのが不思議。
そもそもサスケへのリベンジのロングターンなんだよね。ここは本格的な戦闘の前置き。
物足りなさはあるが、それがリベンジ戦への期待感へと繋がる。
じらされてじりじりさせられるのもまた2部の魅力。見かけと違ってなんとオ・ト・ナ。
カリンをためらい無く刺してしまうサスケも、大蛇丸のアジトのときと違ってナルトに対
して饒舌なところを見ると、まだ人間の心があるようだ。
たしかに台詞にはもうちょとなんとかならなかったのかと思う。
ただ、ロングターンがゆえに、NARUTOの2部は1シーンが独立していないので、前後の繋が
りが現れて初めて意味が生まれてくる。
よって、最後のナルトvsサスケ戦を待たなければ分らないというのが正直なところ。
サスケの饒舌とナルトの安直な台詞はお互いの甘さを示しているのかもしれない。
本筋には後付けはまったく感じない。そもそも終末の谷での喧嘩のときからサスケが悪党
になるのは分ってた事。
細かな所には後付けは当然あるだろうが、そもそも長編で後付けのない話などないだろう
。
NARUTOの2部の場合は話の構造的に、新しいキャラや国が出てくると後付けと感じやすい。
本筋が分ってる方にはそれはだいたい瑣末なことか必要悪とでもいうべきものだろう。
インフレは当然、意図的になされている。だってナルトvsサスケがクライマックスだもん
。
NARUTOのいいところは主人公側のパワーでさえ、暴力は暴力と感じさせられるところだ。
サスケは悪党だが、そうなる過程を考えるとナルトが彼を倒すということはあまり気持ち
のいいものではない。
もう戦う必要がない状態になって欲しいと思える話になっている。つまり、新の平和な状
態に。
そこがドラゴンボールと決定的に違うところだ。
何で?こち亀みたいに100巻以上だしてギネス記録を狙うんでしょうか?
出版社の都合で話を引き伸ばさないでちゃんと区切りをつけてすっきりした形で話を終わ
らせて下さい。
新たな展開今回はついにナルトとサスケが相対し、決着をつけることを約束し合います。このシーン
は久々になかなかいいなと思わされました。ただサクラがもはや完全に傍観者となってい
るのが残念です。同じ第7班の仲間でありながら、蚊帳の外といった感じがします。確か
にナルトとサスケの関係はサクラとのそれとは一種別物であるような描写がずっとなされ
てきたわけですが、もう少しなにかあってもいい気がします。
それから久々にカブトが登場します。やはりナルトの敵として立ちはだかるのでしょうが
、こちらは期待したいです。あの棺の中の人物がだれなのか、これまで登場した強力な忍
たちの中から考えれば思いつくのですが、はたして自分が予想した忍なのか、楽しみです
。
そして終盤では九尾のチャクラをコントロールする修業が始まります。ナルトは今までも
異常なペースで強くなってきましたが、これによって一体どこまで強くなるのか…ちょっ
と強くなりすぎな気もしますが、ずっと引っ張ってきた「あの術」を使えるようになるの
か、そこがこれからの見どころですね。
クライマックスへだんだんとクライマックスが近づいてきていると感じるナルト。もう52巻だが、その間
ブレることなく壮大にストーリーを膨らませてきたのはすごいと思います。またこれだけ
キャラクターをしっかり描き続けているのもさすがです。60巻くらいで結末をして、すっ
きり終わらせてくれることを願います。この作者はまだまだ次もいけると思うし、タイプ
の全く違うパーソナルな作品も書けると思います。
また少し面白くなりそう…(?最近、興味が薄れがちながらも買っていた単行本の新刊。
なんかペイン戦から51巻まで本当に飽きてきてたんですよ。正直。
サクラが泣いてばっかと生半可な覚悟で鬱陶しい。マダラのキャラ位置が分かりづらい。
サスケがどんどん暗くなっていく。ナルトが強すぎる。
でも、サスケの感情がはっきりした事。これが大きかったと思います。
と気になってたカブトさんと暁の面々の登場。
カブトさんはいつか…早く出ないかな~なんて思ってたんで在り難かったです。
まさか暁の皆さんが復活とは。あら~~~これは見逃せないんじゃないですか?と再びわ
くわくさせて貰いました。
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